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[マスターノート] ORA-600 の診断

[マスターノート] ORA-600 の診断

適用範囲:

Oracle Database - Enterprise Edition - バージョン 7.3.4.0 以降

Oracle Database - Standard Edition - バージョン 7.3.4.0 以降

Oracle Database - Personal Edition - バージョン 7.3.4.0 以降

この文書の内容はすべてのプラットフォームに適用されます。

***Checked for relevance on 07-Jun-2013***

 

詳細

この記事は ORA-00600 エラーの解決策を見つけることを支援するヒントとテクニックを紹介することを意図しています。このドキュメントは次のトピックをカバーしています。:

  • 概要/定義
  • 診断
  • 一般的な問題
  • その他のリソース

アクション

概要/定義

ORA-600 エラーは Oracle プログラム例外の一般的な内部エラー番号です。それは、プロセスが下位レベルで予想外の状態に遭遇したことを示します。

ORA-600エラーには次のように角カッコ内の引数のリストが含まれます。:

ORA 600 "internal error code, arguments: [%s], [%s],[%s], [%s], [%s]"

最初の引数は内部メッセージ番号または文字列です。この引数とデータベースのバージョンが根本的原因やシステムに与える可能性がある影響を識別するために重要になります。ORA-600 エラー・テキスト内の残りの引数は、より詳細な情報(内部変数などの値)のために使用されます。

最初の引数は、その問題と既知の問題の絞り込みに役立つことがあります。この引数は Oracle ソース·コード内の多くのエリアで参照されている関数をポイントすることができます。 ORA-600 のエラー・トレースで報告されるより詳細なコール・スタック情報は、解決策を見つけるために必要になります。

診断

ORA-600エラーが発生するたびに、トレースファイルが生成され、トレース·ファイルの場所の詳細と共にエントリが ALERT.LOG に書き込まれます。 Oracle 11g の時点で、データベースはトレースデータを管理するための高度な障害診断インフラストラクチャが含まれています。この機能について詳細は FAQ と簡単なステップのビデオを参照してください。

Note 453125.1 - 11g Diagnosability Frequently Asked Questions
Note 443529.1 - 11g Quick Steps to Package and Send Critical Error Diagnostic Information to Support[Video]

1. アラート・ログの確認

アラート・ログには、問題発生時に追加のエラーやその他の内部エラーを出力することがあります。最初の内部エラーで、問題の分析の焦点をあてます。いくつかの例外はありますが、多くの場合、追加の内部エラーは最初のエラーの副作用です。

MAX_DUMP_FILE_SIZE パラメータが設定十分に高く設定されていない場合や "unlimited" でない場合は、関連付けられたトレース・ファイルが切り捨てられることがあります。トレースファイルの末尾に次のようなメッセージが表示された場合

"MAX DUMP FILE SIZE EXCEEDED"

そのファイルの重要な診断情報は不足しており、根本問題の発見が非常に難しくなる可能性があります。適切な MAX_DUMP_FILE_SIZE を設定し、エラーの完全なトレース情報を再生成します。

2. 600/7445 検索ツールでの検索

ORA-00600 検索ツール (Note 1929264.1)にアクセスするために、My Oracle Support にアクセスしてください。 ORA-600/ ORA-7445 検索ツールは、その問題についての My Oracle Support の該当するコンテンツへと導き、エラーメッセージの引数のデータで問題の調査するために使用することができます。また、関連するトレースからキー・スタック・ポインタを引き出すことができ、既知の BUG と一致するかどうかの調査にも使用することができます。

3. エラー時のリファレンス資料の調査

Error Code ORA-600 を選択し、最初の引数または文字列をツールに入力します。エラーのリファレンス Note を確認するために、"Lookup error" ボタンをクリックします。リファレンス Note はエラーの説明を提供し、エラーの原因となる可能性のある Note や BUG を表示することもあります。

4. ナレッジベースの検索

"Search Knowledge Base" ボタンをクリックすることもできます。これは大きな結果セットを返す可能性があります。ヒットを絞り込むには、ナレッジベースの検索で症状のキーワードやフレーズを追加します。また、ORA-600 エラーテキストに記載されている最初の引数の後に、トレース・ファイルにリストされている call stack 関数を使用して、更に具体的な該当情報が見つかる可能性があります。

例として、ORA-600[kghalo] エラーが発生した場合、My Oracle Support での最初の検索では数百のヒットが返されます。トレースファイルの call stack は次の関数が表示されていた場合:

kghfnd 
kghalo
kghgex

ナレッジベースで検索キーワードに "kghgex" を追加すると、30 以下のヒットに絞り込まれます。

ORA-600/ORA-7445 検索ツールの使用についての Note およびビデオについては次を参照してください。

Note 1082674.1 - A Video To Demonstrate The Usage Of The ORA-600/ORA-7445 Lookup Tool [Video]

これらのエラーの分析についての詳細は次の Note を参照してください。

Note 390293.1 - Introduction to 600/7445 Internal Error Analysis

5. ORA-600 の引数が 12333, 729 ,17059 の場合は、既知の問題との照合のために、エラーが記録されたトレース・ファイルを ORA 600 診断ツールにアップロードします。

6.ORA-600 問題で Oracle サポートの支援が必要になった場合は、Note 1638904.1 - SRDC - ORA-600/ORA-7445: Checklist of Evidence to Supply で要求されている方法を提供してください。
 

一般的な問題

次の内部エラーは ORA-600 で最も多くナレッジベースが検索されているものです。:

ORA-600 17281 
  Note 39361.1 - ORA-600 [17281] "Error closing all cursors for an instantiation"

ORA-600 12333 
  Note 35928.1 - ORA-600 [12333] "Fatal Two-Task Protocol Violation"

ORA-600 729 
  Note 755270.1 - ORA-00600 [729], [40], [space leak]

Memory Corruption ORA-600 [kghxxx] and ORA-600 [17xxx] 
  Note 429380.1 - FAQ Memory Corruption